東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻家族看護学分野|東京大学医学部健康総合科学科家族看護学教室

研究プロジェクト

家族の Quality Of Life

患者やその家族に対して、治療そのものだけでなく精神的・社会的など様々な視点から“生活の質 Quality Of Life”(QOL)についても考えることが大切です。
家族看護学教室では、急性リンパ性白血病や脳腫瘍をもつ患児やその家族、緩和ケアを受けているがん患者の家族を対象としてQOLを研究しています。これらの研究により、患者やその家族が自分らしく生活を送ることにつながっていくと考えられます。

周産期のメンタルヘルス

妊娠、出産、育児という一連の出来事の中では、心理的支援が重要です。こうした支援を担う専門職は、妊娠中は産科医、助産師、看護師です。そして産後1ヶ月健診頃からは、地域の保健師や児を診る小児科医に移行していきます。
これらの専門職の相互連絡・協力は不可欠であり、多職種のネットワークによる周産期メンタルヘルスケアの質の向上が、ますます望まれます。そのために全国の保健機関や医療機関の実態調査、先進的な取り組みについての研究、大学病院とのコラボレーションを行っています。
出産後の育児支援ももちろん大切ですが、これからは妊娠期からの支援を展開することで、虐待予防の効果が上がるものと期待しています。

小児がんの子どもと家族

小児がんは、子どもに起こるがんの総称で、1人/1万人の割合で発生するとても稀な疾患です。現在18歳未満の子どものおよそ1,100人に1人が小児がんの治療中または治療後で、学校などに通っています。治療後はほとんどの方が良くなって、日常生活・社会生活を営んでいます。
家族看護学教室では、このような現状を捉え、小児がんの子どもと家族の“生活の質(Quality of Life)”等、小児がんの子どもと家族を支援する方略を多角的に研究しています。