RESEARCH

研究活動

私たちは自分たちの学問領域を「家族員の健康問題、発達課題、また家族が直面する様々なライフサイクル上に起こり得るイベントによって脆弱性が高まった時に、その家族全体を看護の対象とし、家族が本来持っている力を高めるように支援し、ケアを実践する学問」と定義しています。

この学問を定義し追究する者として、私たちは、患者・家族の今とその未来のWell-being を目指して、家族が潜在的・顕在的にもつ力を最大限に引き出す仕組みや方法を明らかにすることに取り組みます。家族が困難な経験に備え、対峙できるようにサポートし、 ライフステージでのさまざまな家族の危機が家族全体の危機につながらないように、家族ケア介入の開発と普及に取り組んでいます。

 


質的研究や量的研究という枠にとどまらない、観察研究、ビジュアル表現をデータとした研究など、さまざまなアプローチで複雑な家族の現象を一つひとつ解明していきます。また、家族の中のそれぞれの複数の家族員が体験するプロセスや変容が家族のWell-beingにどのように関連するのか発見することに取り組みます。

当教室では、いくつかの研究課題に取り組んでいます。特に家族形成期のメンタルヘルス、小児がんの子どもと家族へのケア、病いと共に成長する家族員を支える成人期移行期ケアなど、患者やその家族に対して、治療だけでなく精神的・社会的など様々な視点から“生活の質 Quality Of Life”(QOL)を高めるケアの構築を目指しています。


 

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