東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻家族看護学分野|東京大学医学部健康総合科学科家族看護学教室

教室紹介

教室主任挨拶

photo_professor_r1家族看護学教室は、1992年、東京大学健康科学・看護学科と共に、誕生しました。家族看護学の教育を行う、大学の教室としては、日本で一番、歴史のある教室です。

家族看護学自体が、新しい専門領域なのです。諸外国よりも家族の絆を重んじる文化的背景のあったわが国においては、健康管理や身体ケアが必要とされるご本人のみならず、家族をも視野に入れた看護実践は、古くから行われていたと言えます。

しかし、「学」として体系化されていなかったために、間違った看護も行われていました。たとえば、家族員が病気になったときに、「家族なんだから(当たり前)」という言葉で家族に世話を求め、負担を強いてきた場面のあったことは否めません。

家族看護学では、家族を1単位の看護の対象とみなします。先達の技術を体系化し、簡便な家族アセスメントツールや、場面に限定的な家族介入ガイドラインの開発など、一般の看護職者が、日常の看護実践で活用可能な技術を研究し、普及します。

家族は複雑です。横断的に見ても円環的に関係し合う集合体が、縦断的にも変化し続け、しかも家族の現実は、文化的家系的な文脈の中で作られた家族イメージから影響を受けます。家族看護学では上級看護実践のために、このように複雑な家族から最大の機能を引き出す技術を、追求します。

領域横断的な看護実践に寄与するとともに、世界のパートナーとともに家族看護学の理論構築を推進する教育・研究者を育成します。

教授  上別府 圭子